| HOME > 探偵物語A |
中田芳男(32歳)が妻直美への不信感を抱いたのは妻の携帯電話に送られて来たある一通のメールを目にしてからだった。 「また逢いたいネ。もう半月も逢ってないんだよネ...早く早く逢いたい! 今度はいつ逢ってくれるの・・・」直美が慌てて携帯電話を忘れ出勤したその日、パート先へ届ける為に 途中、何げなく着信のあったメールを目にしてしまった時からだった。 正月の寒い朝の事だった。 夫の依頼で私達は張り込み尾行を開始した。間もなく妻の不倫は証拠写真と共に発覚した。報告書を手にして芳男は我々の前もはばからずに瞳に涙を浮かべていた。「どうも・・・ありがとうございました・・・」 それから半月程して芳男から一通の手紙が届いた。「色々と話し合いました。身内の人々とも相談しました。その上で離婚する ことになりました・・・。」 私は絶句した。私のせいではないが・・・心が重かった。つらかった。とてもやるせなかった。一年前の一月であった。 |
|
|
依頼者から届いたお礼の手紙 |
「雨降って地固まる・・・」と言います。直美さんの手は「家内安全」のお札がしっかり握られていた。 いつまでもお幸せに。
|
|